交雑種タナゴ
ライン
カワバタモロコの産卵から仔魚孵化までの画像記録をお届けします。
仔魚成長状況はこのページでアップしていきますので、皆様の飼育・観察・繁殖の参考にして下さい。

今年は水草に付着した卵は水草ごと各々孵化BOXに移動させました。観察に使用した卵は産卵床として使用した水草を移動させた後に水草に付着できずに底砂利まで落ちてしまった卵を水換え用ホースで採取したものです。結構、沢山の水草に付着出来なかった卵が採取出でき、採取した卵をマイクロスコープで観察してみました。・・・・・・ 観察記録は水温27〜28℃で観察しています。
≪画像撮影機材≫
◆SONY Cyber-shot DSC-T9、DSC-T5 及び DSC-70マクロレンズ併用
はマイクロスコープ intel Play Micro Scope(×60)

◆ 飼育と繁殖 『カワバタモロコ』のページはこちらから!!

淡水魚倶楽部のステッカーも『カワバタモロコ』がモチーフとなっています。(#^.^#)

2006.08.19 『カワバタモロコの孵化記録』新設!!
2006.09.04 産卵から18日経過の稚魚
2006.09.12 産卵から30日(1ヶ月)経過の稚魚
2006.09.26 産卵から50日経過の稚魚
2006.11.18 産卵から100日経過の幼魚(完結編)

 

NO. 年月日(時間) 画      像 観 察 記 録
H18.08.07

≪はじめに≫


淡水魚倶楽部で飼育・観察している6年目を迎える『カワバタモロコ』です。
淡水魚倶楽部に入居する以前は孵化から1年を経過していると思いますので既に7年生きている計算になりますね!!
画像左の黄金体色(婚姻色)を出しているのが♂(約40〜45mm)、画像右側の銀色体色が♀(約55〜60mm)です。
既に♀の腹部は産卵準備が完了して卵でパンパン状態です。

H18.08.07

≪飼育環境等≫


室外水槽で現在、♂×3、♀×4を飼育しています。
水槽環境は下記の通りです。
【設置場所】:室外
【水   槽】:NISSO 600水槽
【浄化装置】:NISSO 底面式フィルター
【水槽底床】:大磯砂利(中目)
【水   草】:マツモ・ウィローモス・アナカリス
【摂   餌】:テトラフィン・アカムシ等

産卵行動は一匹の♀を2〜3匹の♂が追いかけながら水草の中で産卵します。
画像はかなりの勢いで産卵行動に入っているため魚体がブレていますね!!

H18.08.07
AM06:00

≪産卵後 5H経過≫
(細胞分裂)


産卵後,約5時間が経過すると既に細胞期の様子が解ると思う。
卵の中に2分割した小さい細胞が観察出来ます。
画像は水槽底部より卵を採取した為、水草の枯れたもの、糞等も一緒に写っています。
糞はかなり緑色のものも観察出来て、摂餌は与えている人口餌と水草もだいぶ捕食している事が解ります。
H18.08.07
PM18:00

≪産卵後 12H経過≫
(ドーナツ状に魚体形成)


産卵後,約12時間が経過している。
早いものは卵の中でドーナツ状になった魚体が形成されている。
観察中にも時々魚体が動くのを観察することができる。
カワバタモロコの卵は他のメダカ等の淡水魚に比較すると非常に発育が早いですね〜!!観察していると時間の経過するのも忘れて感動で〜す!!

H18.08.07
PM21:00

≪産卵後 15H経過≫
(中央は既に孵化する仔魚)


産卵後,約15時間が経過している。
中央付近(←)の卵は既に卵殻を尾部で破り仔魚が誕生しようとしているのが観察できる。
卵の発育は若干の個体差が出てきている。

H18.08.08
AM00:00

≪産卵後 18H経過≫
(尾鰭から孵出)


卵の中で形成された魚体が卵殻を尾鰭部で破り孵化する瞬間をマイクロスコープを使用して画像を撮ってみました。

H18.08.08
AM01:00

≪産卵後 19H経過≫
(孵化直後の仔魚)


産卵後,約19時間が経過している。
卵の卵殻から体を震わせながら完全に出た仔魚の姿です。
殆ど透明で寒天状のオタマジャクシの様です。
孵化直後の仔魚は未だ眼も判別できません!!
吻部・胴体及び尾鰭部が辛うじて判別出来る程度です。

H18.08.08
AM02:00

≪産卵後 20H経過≫
(暫くは底に定着している)


産卵後,約20時間が経過している。
孵化直後の仔魚は底にじっと横たわっている。
しかし、時間経過とともに成長しているようです。
眼も如何にか判別可能になって体長も少しずつ長くなっていきます。

H18.08.08
AM04:00

≪産卵後 22H経過≫
(浮遊する仔魚も現れる)


産卵後,約22時間が経過している。
孵化して底に横たわっていた仔魚の中には早くも動き出して中には浮遊する仔魚も現れる。

10 H18.08.08
AM07:00

≪産卵後 25H経過≫
(体長が伸長して眼も形成)


産卵後,約25時間が経過している。
一昼夜が経過すると体形もお魚らしくなって、眼もはっきりと確認出来る。
また中央の黒い帯状部には血液が流れているのが観察出来る。
しかし、各鰭等は未だ全く確認できずに『ウナギの仔魚』のようですね!!

11 H18.08.08
AM10:00

≪産卵後 28H経過≫
(水面及び側面に垂直貼り付き)


産卵後,約28時間が経過している。
底に横たわる仔魚は1匹も居なくなり全てが水面及びケースの側面に垂直に貼り付いている。
貼り付き機能はどのようになっているのか不明ですが、ケース内に若干の水流を作って見ると、しっかりと吻部で貼り付いていて吻部後方から尾鰭部までが水流により吹流し状態になる。
この時期の体長は4〜5mm程度です。

12 H18.08.09
AM07:00

≪産卵後 48H経過≫
(80%程度の仔魚が水平遊泳)


産卵後,約48時間が経過している。
2日目になるとケース内を殆どの仔魚が水平遊泳する。
既に垂直に貼り付いている仔魚はあまり観察出来ない。
遊泳する速度も結構早く、物音(振動)及び上方の影には鋭く反応する。
12 H18.08.10
AM07:00

≪産卵後 72H経過≫
(全ての仔魚が水平遊泳)


産卵後,約72時間が経過している。
3日目になると全ての仔魚がケース内を水平遊泳する。
体型もお魚の稚魚らしくしっかりとしてくる。
餌も捕食するようになる。
(卵の黄身を湯がいたものを与える)
真横から観察すると捕食時の口は体型に似合わずかなり大きい。

13 H18.08.09
AM11:00

≪産卵後 76H経過≫
(既にミニプランクトンを追って捕食)


産卵後,約76時間が経過している。
この時期になると眼・胸鰭もはっきりと形成されて小さなプランクトンを追いかけて捕食するのが観察できる。
餌も乾燥ワムシ・ひかりパピィ・グッピー稚魚フード等の微小稚魚餌を水に溶かして与える。

14 H18.08.14
PM19:00

≪産卵後 1週間経過≫
(Aミニアクリル水槽にて横顔撮影)


産卵後,1週間が経過している。
この画像は仔魚の横画像を撮影するために、室内に設置したミニアクリル水槽に移して撮影しました。
卵黄を湯がいてスポイトで与えた直後です。

15 H18.08.25
PM19:00

≪産卵後 18日経過≫
(Bアクリル水槽にて撮影)


産卵後,18日となるとお腹にも捕食した餌が明確に解る。
尾鰭は若干成長してほぼ解るようになっているが背鰭はまだまだ透明の体全体に形成されている外郭である。
今回は未だ小さいのでスケール付きのお魚撮影ブースへ移動させての画像撮影は控えました、次回のアップではサイズが解るようにお魚撮影ブースでの画像撮影をアップします。
各飼育環境ではやはり金魚等と同様に際立って早く成長する”トビ”が必ず一匹は居ます。

16 H18.09.06
PM20:00

≪産卵後 30日(1ヶ月)経過≫
(Bアクリル水槽飼育稚魚)
※”お魚撮影ブース”にて撮影


産卵後,1ヶ月が経過しました。
既に体の周囲を覆っていた透明外郭も背鰭・尻鰭等に発達しています。
サイズは各飼育環境共にまちまちですが、前年度よりは少し稚魚飼育が進歩して、お腹に捕食した餌が詰まっているのが確認できます。
先ずは餌を捕食してくれているので今後が楽しみです。
現在は成長の早いものでは10〜12mm程度に成長していますが、まだまだ安心は出来ません!!
果たして今年は何匹を成魚まで成長させる事が出来るのでしょうか???
F&Gの飼育環境では更に大きく成長した稚魚がいます。

17 H18.09.24
PM20:00


Fで飼育観察していた稚魚(約21mm)



Bで飼育観察していた稚魚(約15mm)



◆新居へのお引越しの様子◆


◆新居での稚魚の様子◆



◆新居の全景(左画像)◆

≪産卵後 50日経過≫
(いよいよお引越しで〜す!!)
※”お魚撮影ブース”にて撮影


産卵後,50日(1ヶ月と20日)が経過しました。
前回アップした時にはお魚の体型にはなっていたものの、まだまだひ弱な体付きでしたが、現在ではもう立派なお魚体型です。
『カワバタモロコ』の容姿が見えてきました。
今年は色々な環境での成長観察を計画致しましたが、やはり確率良く成長させるのは非常に難しいお魚です。

上段画像は一番最初に産卵した中から飼育環境Fで観察していた稚魚ですが特に一匹だけが早くも20mm程度に成長しました。
主餌は”ミジンコ類”、”冷凍ブラインシュリンプ”、”乾燥ワムシ”、”グッピーベビーフード”、”ひかりパピィ”等を与えました。
観察途中でこのスチロールBOX内にトンボのヤゴを発見して駆除しましたが、やはり室外飼育環境では外敵侵入が最大の課題です。
室外飼育環境での稚魚飼育には特に水温上昇防止対策と細目のネット等の覆いが必須と思います。

2段目画像は室内に設置したアクリルBOXBでの飼育観察稚魚で、こちらは外敵侵入は無く外敵に捕食されることは無いのですが、やはりスペース的には狭いので成長過程での運動量に問題があるように思います。
しかし、体型は丸々と太り(チョット運動不足気味?)体型もしっかりとしています。
主餌は前記F環境と同様ですが、”シュリンプエッグ”を追加しました、稚魚の数量は少なめにしたので十分な捕食が出来たようです。
現在のサイズは15mm程度です。

他の飼育観察環境(ACDE)ではあまり良い結果が得られませんでした。
これもA以外は室外設置だった為、やはりトンボヤゴの襲撃にだいぶ仔魚が犠牲になってしまったようです。
ともかく何処から飛んでくるのか、イトトンボのヤゴが発生するのは摩訶不思議です。
しかし、ひょうたん池でも以前ご紹介した如くイトトンボ類の羽化も確認していますので致し方ないかと思っています。
Aの飼育環境はあまりにも狭いため途中から飼育環境Bに稚魚を統合しました。
あまり小さな飼育環境では残餌が腐敗をするためこまめな残餌処理が必須となります。
今回は『ミナミヌマエビの稚エビ』も各飼育環境には入れましたがやはり小さい環境では駄目ですね!!

夫々の飼育環境での結果は以上の如くですが、稚魚もまぁまぁ成長してくれているので先週はお引越しと相成りました。

3段目画像は新居である250キューブ水槽へのお引越しの様子です。
各飼育環境よりの稚魚を水温慣らしの為にケースに入れて浮かしてあります。

4段目画像は250キューブ水槽での稚魚です。

5段目は新居の全景です。

まだまだ成長の遅い稚魚も居ますが如何にかみんな大きく育ってくれることを願う今日この頃です。
既に大きく成長した稚魚は”テトラミン”等の淡水魚倶楽部で飼育観察している他のお魚と同様な餌を捕食しています。
暫くは”冷凍ブラインシュリンプ”との併用を考えています。


18 H18.11.18
PM18:00










≪産卵後 100日経過≫
(レポート完結編で〜す!!)
※”水槽”&”お魚撮影ブース”撮影


そろそろ冬の気配も感じる今日この頃ですが、8月に産卵してレポートしてきました『カワバタモロコ』も100日(3ヶ月と10)が経過しました。
寒くなり水槽掃除をするのにも気温低下に伴う水温低下で嫌な季節ですね!!
本日は久々のお休みで自宅に居る事が出来たのでそろそろ順番に水槽掃除をはじめました。
先ずはこの『カワバタモロコ』の100日経過のレポート(完結編)の為にキューブ水槽から水槽掃除です。
『カワバタモロコ』の稚魚20匹程度と『ミナミヌマエビ』20匹程度しか入っていないのですが、やはり結構ウンチがあり水は薄茶に汚れていました。
『ミナミヌマエビ』って結構ウンチするんですよね〜(#^.^#)・・・あたりまえかぁ〜毎日餌を捕食しているんですから!!
水槽掃除と共に『カワバタモロコ』のサイズ測定も一緒にしました。
前回アップ(50日:H18.09.24)より更に大きくなり既に稚魚⇒幼魚になってきました。
サイズは大小まちまちですがやはりトビは大きく40mm程度です、その他は30〜35mmといったところです。
此処まで成長すると既に『カワバタモロコ』の成魚と同様な体色と風貌が出てきています。
この子達が来年の夏には世代交代の成魚になればまた産卵行動が観察出来ますね!!
現在のメイン餌は”テトラフィン”&”クリル粉末(余ったカス)”です。
結構、”クリル粉末”は良く食べますね〜

三ヶ月に亘りレポートしてきた
≪カワバタモロコの孵化記録≫も今回のアップでとりあえず完結です。
この次はこの子達の産卵がレポート出来るかもです???
今年の失敗を反省して来年度は早めに”緑水”を準備して確率を更にアップしたいものです。
稚魚時の餌がやはり確率アップの決め手ですね!!
『カワバタモロコ』の繁殖は非常に難しい〜(-_-)ウムー

・・・・・・・・完


『カワバタモロコ稚魚』の飼育・観察環境




@ A B C




D E F G
@室内画像撮影用:70φ*60H フルーツゼリーケース(産卵水槽の水、卵採取時の保管ケース)
A室内画像撮影用:100*100*100アクリルケース(底砂利+ウィロモス+マツモ、微小プランクトン・ミジンコ類が湧いている)
B室内画像撮影用:100*200*100アクリルケース(底砂利+ウィロモス+マツモ、緑水少々、微小プランクトン)
C室外観察用:300*200*150プラスチックケース@(ウィロモス、SUDOブリーディングフィルターS)
D室外観察用:300*200*150プラスチックケースA(ウィロモス+マツモ+アナカリス)
E室外観察用:300*280*240ガラス水槽(底砂利+ウィロモス+マツモ+アナカリス、Tetraニューブリラントフィルター)
F室外観察用:400*400*210スチロールBOX(ウィロモス+マツモ+アナカリス、側面は緑苔付着)
G室外観察用:120*80*120稚魚ネット(500*300*150ミニひょうたん池内設置、稚魚ネットの底はウィロモス少々)

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