二 枚 貝
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1.タナゴの種類 2.タナゴの採集 3.タナゴの購入 4.タナゴの飼育 5.タナゴの繁殖 6.二枚貝

@二枚貝の飼育
淡水魚倶楽部では二枚貝は三週間毎の産卵・浮出水槽の移動が終わると、浮出が完了した二枚貝は放牧ではないのですが、ボールに入れて豆乳の薄め液を作りその中に2〜3時間入れ、栄養補給をさせた後、再び淡水に戻し余分な豆乳を吐き出させてからひょうたん池内に移動(以前は多摩川水系のお魚専用1200水槽でした。)させています。
常にこのローテーションで二枚貝を長く生かしておくようにしています。
本来は浮出が完了したら採集した場所へ戻してあげるのが一番良いと思います。
この場合に注意しなければならないのは産卵に使用した二枚貝の中に卵及び稚魚が入っていない事を確認する事が必須条件です、そのためには最低でも2月間は移動しては駄目です。
淡水魚倶楽部でタナゴ産卵用に使用している二枚貝は下記です。
但し、『マツカサガイ』はタナゴが産卵の為に出水管に触れると閉じてしまい、なかなかその後は開かないので『スイゲンゼニタナゴ』『カゼトゲタナゴ』の産卵用として知られていますがチョット厄介ものです。

イシガイ カラスガイ ニセマツカサガイ マツカサガイ ドブガイ
イシガイの中 カラスガイの自然生息 ササノハガイ *** ***
*** ***


A二枚貝の産卵(グロキディウム幼生の放出)
淡水魚倶楽部では今年のタナゴ産卵用二枚貝として『カワシンジュガイ』を導入して見ました。
この二枚貝はタナゴが産卵の為に出水管に触れても直ぐに開くので産卵行動中のタナゴ達にとっては絶好のようです。
仔魚浮出用水槽内及びタナゴ稚魚水槽には餌の食べ残し等を処理させるために必ず『ミナミヌマエビ』若しくは『ヌマエビ』を挿入していますが水槽内を良く動き回るこれらの『エビ類』が触れると瞬時に二枚貝は閉じてしまうのですが2〜3秒後には開きますね!!
今年から導入した『カワシンジュガイ』の画像は下記です。
下段の画像は仔魚浮出の為に浮出用水槽に移動させた『カワシンジュガイ』が幼生であるグロキディウムを放出した瞬間に偶然にも遭遇した為、デジカメで画像を撮影して見ました。
この後、2度とこのグロキディウム幼生放出の場面には遭遇出来ないと思っていましたが、翌日また別の二枚貝が幼生を放出〜!!
その数、ざっと数千。。。いやいや数万ですかね!!とても多くて数えられませぇ〜ん!!無数です!!
サイズは200μ〜300μ程度です。
この小さな幼生にはマイクロスコープで見る限りでは内臓等の器官は全く見当たらずお結び型の亜三角形が底辺で二つ付いているような形体です。
下段の右端画像はそのグロキディウム幼生の画像です。

マイクロスコープ(×200)で観察したものですが。。。。。。。。。観察しているPCに映し出された画像が一瞬動いたような!!?
でも2度と幼生は動きませんでした、ところが暫くしてまた動いたような???
うむ〜ある程度の間隔で運動しているようです、じっーと待つ事に!!
このグロキディウム幼生は一定の間隔で動くようです、動くと言っても皆様にはその動作がどのような動きなのかが解らないと思いますのでマイクロスコープで動画に保存致しました。
動画は『淡水魚倶楽部別館Uの動画館』よりご覧下さい。(下記のグロキディウム画像をクリックしてもご覧になれます。))
間隔的にはほぼ3〜5回/1分間程度の動きです、動画は5分間撮影したのですが動作状態のみに編集してあります、動作は蝶が羽を羽ばたかせる様な感じです。(周期は非常に早いので良〜く眼を開けて見て下さいね〜!!一瞬で〜す!!)

この小さな幼生にも動くための器官(貝柱)があったのですね!!
今までの認識では『グロキディウム』はヨシノボリ等の鰭に付着して栄養補給をした後、何週間かで魚体から離脱して着底する様に認識していましたが。。。。。。今回の『カワシンジュガイ』に於いてはななななな何と『ヤマメ』に寄生するそうです!!
この情報は何時もお世話になっている『神奈川県水産総合研究所内水面試験場の主任研究員・勝呂様』より頂きました。
最近『淡水魚倶楽部』でも『ヤマメ』の飼育・観察をし始めたのでグットタイミング!!。。。。。即、『ヤマメ水槽』にグロキディウム幼生を投入して見ましたが、先ずは『ヤマメ』に寄生出来るのかチョット心配です、また運良く寄生出来て2〜3週間で離脱⇒着底してもその後は二枚貝飼育同様にかなり難しいようです。
まぁ〜今回は二枚貝の幼生が観察出来ただけでも良いとしましょう!!

≪カワシンジュガイの幼生放出≫
カワシンジュガイ 入水管閉状態画像 入水管開状態画像 入水管部のアップ画像

※画像クリックして見てね!!
グロキディム幼生の吐出 カワシンジュガイのアップ 出水管のアップ(吐出) グロキディム幼生

≪二枚貝の産卵(グロキディウム幼生の放出)・・・・・続編:2005.05.02≫
淡水魚倶楽部員のTERUさんよりBBSに投稿されました。
”こんばんは。本日(04/30)、繁殖用水槽のドブガイからクロキディウム?が吐出されたようです。もうスゴイの何のっておびただしい量で、みるみるうちに水槽内が幼生だらけになってしまいタイバラ、ヨシノボリ等の鰭に付着して魚達の元気がなくなってしまいました。”By TERU
翌日、淡水魚倶楽部でも昨年も観察した『カワシンジュガイ』の”グロキディウム(幼生)”がまたまた火山噴火の如く吐出されました。
昨年の観察時にはたまたまタナゴが産卵した『カワシンジュガイ』を仔魚孵出用水槽に移動させた後だったため水槽にお魚は入っておらず寄生する事は無かったのですが。。。。。。。。
今年度は昨日水槽の水を1/3程度交換した直後に吐出を観察しました。
水槽内には『カゼトゲタナゴ』が産卵状態で待機していたのですが、この吐出された”グロキディウム”が前日のTERUさん水槽と同様に『カゼトゲタナゴ』の胸鰭・尻鰭・尾鰭及び体側のあちらこちらに寄生してしまいました。
吐出時には側に近寄って水槽内に吐出された”グロキディウム”をかたっぱしから捕食していたのですが、とにかく凄い数量ですので捕食に近寄ったタナゴの体に寄生するものもあらわれてタナゴは身震いをしながら落とそうとしているのですが鰭等に寄生してしまったものはしっかりと齧り付いたようです。
寄生した鰭は若干傷んでしまっているようです、このグロキディウムが魚に寄生するのは海へ流されないようにするため及び寄生拡散と考えらる。
タナゴ産卵用として『カゼトゲタナゴ』の水槽に入れた『カワシンジュガイ』は♀のようで、これはちょっと産卵用には不向きのようです、しかし外見から二枚貝の♂or♀を見分ける事は不可能ですね!!・・・・・・殻を開いても難しいですが???
『イシガイ』は『ヨシノボリ』・『カマツカ』等に寄生するのは周知の事実のようですが、昨年も『カワシンジュガイ』については『ヤマメ』に寄生すると聞いておりましたが水槽内の狭い環境下ではお魚なら何でも寄生してしまうようです。
前記の『ヤマメ』に寄生するといわれていることは『カワシンジュガイ』が『ヤマメ』等の棲息域である水質の綺麗な低水温域に主に棲息しているためなのでしょう!!
『ドブガイ』では約2週間ほどお魚に寄生し、その後離脱して着底生活をするようですのでこの後如何なるのか興味津々です。
また、吐出されたグロキディウムをネットで掬ってミニアクリル水槽に入れてみました、こちらも如何なるのか興味があるところです。
それにしてもグロキディウムが寄生してしまった『カゼトゲタナゴ』は寄生したグロキディウムを落とそうとしきりに体を震わせたり石に体を擦り付けています。
『グロキディウム』も興味津々で観察したいのですが『カゼトゲタナゴ』の状態がチョット心配です。


『ヨシノボリに寄生したグロキディム』 PHOTO By TERU 『タイリクバラタナゴ寄生したグロキディム』 PHOTO By TERU
『カワシュンジュガイ』のグロキディム吐出 グロキディムのちょっとアップ画像
グロキディムを捕食する『カゼトゲタナゴ』 グロキディムが寄生してしまった『カゼトゲタナゴ』


B二枚貝の寄生虫
前記@の二枚貝の飼育でも『イシガイの中』については画像でご紹介致しましたが、『良くタナゴが産卵管は出して二枚貝も元気なのですがなかなか仔魚の浮出がありませぇ〜ん!!?』等の質問をメール等で受けますが、1つの要因として二枚貝の中に寄生虫(ヒル等)が寄生してしまうとなかなか仔魚にお眼に掛かれない状況が発生します。
下記画像は寄生虫(ヒル)が鰓に寄生した二枚貝、これでは二枚貝に産まれた卵も成長中の仔魚も捕食されて稚魚の浮出は観察出来ませんね!!
淡水魚倶楽部の経験では『イシガイ』・『カラスガイ』に割と多く寄生するようです。

≪二枚貝に寄生した『ヒル』≫
ヒルの寄生した二枚貝 足と鰓の間に居るのがヒル ヒルのアップ画像 こちら移動中のヒル


C二枚貝の水槽内移動2006.03.02
3月にいよいよ突入しましたが、まだまだ寒い日が続いております、しかし『淡水魚倶楽部』の室内水槽では既に春が訪れていて『タナゴ類』は一斉に輸卵管を出して子孫繁栄の準備中です。
水槽内には産卵用の二枚貝を室外水槽より移動させて産卵環境を作ってあげていますが、とにかくこの二枚貝は信じられないほど水槽内をあちらこちらに移動します。
水草を植えてある場所は川石を設置して二枚貝が移動出来ないようにはしてあるのですが、よほど大きな石でないと二枚貝は突破して水草ポイントへ突入します。・・・・・・・水草は根をほじられて無残にも水面へ〜〜〜!!結構、力があるのには驚きま〜す!!
昨年、実施した水槽内への二枚貝用BOXを設置しないと駄目なようです。
二枚貝が完全に潜れるように水槽内の底砂利を厚く挿入した範囲より脱走して水槽全面ガラスにまで移動してきた時の画像(下画像)を撮影しました。
丁度、全面ガラスに張り付いた状態で移動した為に”二枚貝の足(画像下の白色部)”がお解かりになると思います。
この”足”は結構長く伸びるのですね!!またこの”足”を武器にして水槽内を駆け回っているようです。
撮影画像は『二枚貝』に『イシマキガイ×2』&『ヌマエビ』がへばり付いていて、『カゼトゲタナゴ』が産卵しようとしているのですが、なかなか産卵行動が出来ないでいます。
この状態の『二枚貝』の姿勢ですとチョット『タナゴ』も産卵がし難いですね!!
出来れば画像の『イシマキガイ』が付いている部分(入水管&出水管)が底砂利から少し出ている程度がもっとも産卵が成功する確率が高い姿勢です。(下記の画像をご覧下さい。)


”足を出して移動中の二枚貝”

”産卵し易い二枚貝の状態”◎

”産卵し難い二枚貝の状態”×


≪タナゴ雑記≫

淡水魚倶楽部では熱帯魚・ヒメダカ・金魚(和金)・アヅマニシキ等色々なお魚をこれまで飼育・繁殖させてきましたが、HPを開設するにあたり再びメダカ(クロメダカ)と多摩川に生息する淡水魚及び甲殻類を飼育して見たいという衝動にかられ又、どうせ飼育するなら繁殖に挑戦して見たいと思い、メダカについてはヘラブナ釣りに行った池で5匹を採集したものが昨年増殖し、今年はひょうたん池でのビオトープ感覚での飼育・繁殖をするなか、産卵行動の特異な繁殖形態を持つ”タナゴ”の世界へ足を踏み入れてしまいました。
一旦、はじめると自分の性格上全ての種類を先ずは飼育して見たい、又その中でも絶滅危惧種のスイゲンゼニタナゴを繁殖させてみたく、昨年度よりチャレンジをはじめ、他のタナゴよりもいち早く仔魚を見ることが出来ました。
この間、いろいろなHPの管理人さん達にも色々とアドバイス等を頂き、現在ではスイゲンゼニタナゴを始めとして、カゼトゲタナゴ・タイリクバラタナゴ・
ニッポンバラタナゴ・アカヒレタビラ・シロヒレタビラ等の仔魚も次々と見ることが出来ました。
これも皆様方のご指導のお陰であると感じています。
自宅水槽で産卵・浮出した仔魚は採集・購入したタナゴとは一味違い、家族の一員という感じが強く感じられ、親しみも一段と深いものです。
これからタナゴの繁殖・飼育を始めたいと計画している皆様方の少しでもお手伝いができれば幸いです。
現在、淡水魚倶楽部では15種類のタナゴを飼育していますが、どの子もみんな馴れていて、食事の時間には全員集合!!
冬期の水温4℃の水槽内でも良く耐えて、又夏期に入りここの所前日の水温29℃になってもバテル事無く食事もきちっととり元気に生活しています。
婚姻色の素晴らしい魚体も見せてくれ、又産卵行動時の♂同士の闘争にも似た鰭を大きく広げての威嚇シーンは圧巻でした。
これから秋型のカネヒラ・ゼニタナゴ等の産卵行動が見れると思いますので、HPの各タナゴのページでその都度、ご紹介していきたいと思っています。
秋型のタナゴは春型と異なり、仔魚の浮出も翌年になりますので、丁度春型タナゴが来年又産卵を始める頃に仔魚が浮出するものと思います。
長い二枚貝内での生活になりますが、こちらも是非成功させたいものです。
スイゲンゼニタナゴの初めての仔魚の浮出を観察した時の感動を忘れずに今後も色々な生き物の繁殖を試みたいものです。
皆様方も是非、生き物の飼育・繁殖を試みては如何ですか?・・・・・・楽しいですよ!!

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